【社労士】2016年度(第48回) 社労士試験 本試験講評 (択一式・社会保険科目)

最後に、択一式の社会保険科目の講評です。

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健康保険法

全体として難問奇問は少なく、基本に忠実な出題傾向であったのではないかと思います。

個別の肢を見ていくと、養子縁組した者は実母を被扶養者にできるのかとか、副業中の事故が健康保険の保険給付の対象になるのかとか、細かい論点からの出題も見られましたが、組み合わせ問題や個数問題ではなく、5択式での出題でしたので、消去法を使えば正解にはたどり着けたと思います。

厚生年金保険法

個数問題が1問、組み合わせ問題が2問と、手間がかかる出題形式が3問含まれていましたので、まず、出題形式としては手強かったかもしれません。

とくに、問3の個数問題は、遺族厚生年金の支給要件を1つ1つ確認していかななければなりませんので、正確な知識が求められますし、時間もかかったと思います。

個数問題や組み合わせ問題が出て、「この問題は時間がかかりそうだ」と思ったときは、飛ばして5択式の問題から先に解いてしまうのが良いと思います。個数問題も5択式も配点は1点で同じですので、時間配分を誤って取れたはず問題を取りこぼすよりも、得点しやすい問題から確実に解いていくのが社労士試験の王道です。

出題内容は、老齢、障害、遺族の年金給付を中心に出題されており、重箱の隅をつつくような論点は少なかったと思います。ですから、メインの学習テーマである給付の部分をしっかりと押さえて勉強していた人は、比較的解きやすかったのではないかと思います。

逆に、「経過的寡婦加算」とか「3号分割」とか、こういった論点を「なんとなく」の理解のまま本試験を迎えてしまった方は、厳しかったかもしれません。やはり、年金法は、試験対策としては、理解が曖昧なままでは、何年チャレンジしても厳しい結果になると思いますので、時間をかけてでも、いちど根本からしっかりと理解をするべきだと私は考えます。

国民年金法

第10問が印象的な出題でした。実務における年金相談をそのまま設問化したような設問で、「この前提条件において、この人はいくら年金をもらえるでしょうか」というような計算問題が出題されていました。

社労士試験全体が年々実務を意識した出題傾向になってきていますので、こういったタイプの設問は、今後も続くのではないかと思います。

全体感としては、厚生年金同様、給付に関する論点からの出題が多かったですが、問1の保険料免除に関する問題など、国民年金独自の論点からの出題も見られました。所得による保険料の免除は、たびたび法改正が入っていますので、どういったルールで国民年金の保険料は全部ないし一部が免除されるのかというのは、正確に押さえておきたいところです。

社会保険一般

社会保険一般は、問6~問8が法令問題、問9、問10が白書や統計からの出題でした。

やはり、法令問題で3点確保しておきたいところです。出題された法令も、今年度は国民健康保険法、船員保険法、確定給付年金法と、王道の法令からの出題でしたので、確実に得点しておきたいことはなおさらです。

問9、問10に関しては、文脈や常識で絞り込める肢もあるので、ズバリの知識がなかったとしても、絞り込めるところまで絞り込み、5択よりは4択、4択よりは3択、3択よりは2択と、できるだけ確率を上げた上で絞り込めば、得点を上乗せできる可能性が高められたと思います。

労働一般と合わせ、一般常識科目は、やはり法令問題で確実に得点することが合格への近道であると思います。

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